2013年3月7日木曜日

病院を信じよう、でも絶対じゃない



ヌンヌンは手術した回数だけで言えば20回近く手術している

今の医学はすごい

今の医学に似合う言葉は

「シンプルで、ゴリ押し。」




基本的に形成外科で手術してきたんだけど、

本当に、切る、縫う、貼る、繋ぐ、削る。

こういう一般人が想像すると怖くなる事をガンガンやってる。


で、想像だと、ものすごい高度な事をしてるようだけど、実はそうでもない

鋭利な刃物で切る。縫う。そしたら自然治癒する。



こういう単純な事が非常に多い

ただ、その中には歴史があって、こうすればこうなる。という科学的というか、経験則の塊で成り立ってる、

胃だったら、半分以上切り取っても生きていける。とか

腎臓は一個切り取っても生きていける。とか

これらの医学の多くの基礎は悲しいかな戦争から産まれた。


特に医学に貢献したのはナチスドイツのクレイジーな医者たちだ。



彼らは人間を動物とさえ考えていないように、色々な実験を行った。

血液を何リットル抜いたら死ぬか?

どの痛みで気絶するか?

どの薬を注射したらどうなるか?

何万人という人間が実験材料にされた。



そういう恐ろしい過去、歴史の上に現在の医療が成り立っている。

例えば、もし願いがかなうからといって、戦争をなかった事にしたら?

恐らく医学水準が江戸時代くらいまで落ちるんじゃないだろうか?

だって、死ぬかもしれない事は絶対出来ないわけで、データを集められない。

オペ現場なんてどうなる事か。




話を戻そう


医学というのはかなり適当な幅があったりする

例えば、つい最近まで「ヘパリン」という、血液の非凝固剤が日本では当たり前に使われていた

ルートと呼ばれる点滴などの管付きの針を刺す事は多い


留置針という針を刺したままにしておけば、何度も刺しなおす必要が無くなるから便利だからだ

で、問題は血液が固まるって事。

針やルートのチューブの中で血液が凝固してしまうと、それが体内に入った時、問題がある。

手術経験者で神経質な人は経験があるんじゃないだろうか?

チューブの中にドロっとした血があって、それを体内に入れられる時心配になった人も多いだろう



あの程度のドロっと血液なら体内で溶けるから大丈夫。

で、ドロっと程度ならいいが、かなり固まってしまうと問題がある

そして、強い薬などがチューブの中に溜まったままというのも色々と問題がある

なので、チューブの中を「ヘパリン」と言われる液体を満たして、血液を固まらなくする

ヘパリンは血をサラサラに溶かすお薬だと思っていい。

日本の医療現場ではこのヘパリンでチューブを栓する、通称「ヘパ栓」が当たり前だった

何十年も続いた医療行為だった



けど、最近これがなくなった

というのも、1万人とか10万人に一人、このヘパリンにアレルギーを示す人がいるらしい

どうやらうわさだけど、このアレルギーショックのアナフィラキシーで誰か亡くなったとか。


それでヘパリンは安全だけど、可能性的にアレルギー起こす人がいるので撤廃になったそうな



これを例にとって鬼の首とったように論ずるわけじゃないが

当たり前の医療行為で安全だと思われている事がリスクがあったりすると言う事。

ようするに、病院で当たり前にされているから安全だと思い込むのはいかん



どんな事にでもやはりリスクはある

病院というのは安全第一で医療を行っている場所だけど、絶対命を保障しますという場所ではない

注射一本で、色々なミスが重なってて、針の先端からばい菌が体内にはいって死ぬ事もある



だが言っておきたいのですが

心配しろといってるわけじゃない

リスクを理解しろといいたいのです

交通事故が危ないから外出しない

隕石が怖いからシェルターで生活する

こういう心配しても仕方ないレベルの話である

若干病院というのはこれらよりリスクは高いけど




先日、手術したんだけども

単なる点滴をした

内容物はソルデム3A

ググればわかるけどグビグビ飲めるようなありふれた点滴。

手術前にはこういったブドウ糖入りの水分を入れる。

血が濃くなりすぎないようにバランスを保つためだったりする







ヌンヌンはおれを点滴しはじめて数分「目が見えなくなった」

びっくりした

チカチカと視界が点滅してめまいのような感じで、数十秒で目がみえなくなった


30秒くらいしたらゆっくり見えるように戻ったけど

看護婦はすぐ治ったし別に気にしなくていいか。みたいな感じで何事もなく終わった

いあ、正直めまいだったのかもしれないけど・・・・・



こんな感じで実体験でも、「心配しすぎても意味ないけど、リスクはあるんだろうな」

って体験があったのです



長くなった

もっと面白い話いっぱいあるんだけど今日はここまで。

死にかけて、入院、手術を繰り返してきたから一般の方が知らない、経験しないエピソードは山盛りありますからまた気が向いたら書いてみようと思う

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